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ソフビの製造工程

こんにちは、生産の清水です。
先週のブログでは、まだ半袖が手放せないと書きましたが、めっきり肌寒くなってきて、弊社でも風邪をひいてしまっているものもおります。
皆様も体調管理には十分お気を付けください。

さて、本日はソフビについてお話を少ししたいと思います。
ソフビというと皆様の中でも、キャラクターの人形で中が空洞になっている柔らかい人形(ウルトラマンの人形みたいなあれです。)を目にされたことがあるのではないでしょうか?
インジェクションのフィギュアと比較しても、独特の風合いがあり、少し昭和の匂いがあり個人的には好きなものの一つです。

作り方に関しては、私共で通常生産をするインジェクションと違い、かなり職人芸です。
製造方法としてローテーションとスラッシュという2つのやり方があります。
スラッシュの大まかな流れは、

① タコツボのような金型にPVCの液体材料(ゾル化したもの)を流す。
➁ 遠心機で金型を回転させ、脱泡をする。
➂ 材料の入った金型を熱溶媒の中につけて金型壁面に適当な厚みになるまで硬化させる。
➃ 次に金型を逆さまにして、不要な材料を取り除く。
➄ 不要な材料を取り除いたのち、再度熱溶媒につけて本焼きを行う。
➅ 本焼き後、水につけて冷却する。
➆ 冷却後、ペンチなどの冶具を使って成型品を型から取る。

といったものとなります。
温度管理や硬化、冷却時間など、一度条件を設定すれば比較的安定するインジェクションと違い、職人さんの経験によるところが多く、さながら天ぷらを揚げる板前さんのようなイメージがあって、見ていてなかなか楽しいものです。

 

 

 

 

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