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プラスチックの判別

こんにちは。生産部の渡邊です。

今回も引き続きプラスチックのお話をお伝えしようかと思います。毎日多種多様のプラスチックを見ているのですが、工場から送られてくる成型パーツが指定プラスチックを使っているのか確認する必要があります。。色だけでは判別はできません。長年の経験で簡易的にプラスチックを判別する方法があります。

 

まずはPP(ポリプロピレン)とPE(ポリエチレン)の違いはどこにあるのでしょうか?オレフィン系樹脂なので折り曲げ強度は非常に優れています。触っただけでは判別が難しいかと思います。成型パーツが板状のものであれば、折り曲げ限界まで曲げてみると分かると思います。PPですと折り曲げられて限界を超えた部分に白化が見られます。反対にPEですと白化はしません。

 

他によくやる簡易的判別方法なのですが、ライターで燃やしてみます。PPは燃やすことで甘い臭いがします。PEは燃やすとすぐ軟化してローソクのように垂れ下がります。ローソクみたいな臭いがするのも特徴です。どちらもオレフィン系なので燃やすと黒煙がでないことでスチレン系プラスチックでないことは判別できます。他にもアクリル、POMがありますが、POMは燃えているのか火が見え難いので気をつけて判別しないとそのまま試験物をゴミ箱に捨ててしまうと火事になってしまいます。

 

スチレン系樹脂はABSやPSがあります。これらの樹脂は燃やすと黒煙がでます。ABSとPSも臭いが異なります。PVCでは火がつかず塩素を発生します。今までの経験で煙を目利きと鼻利きで簡易的に判別しております。正式な検査はやはりきちんとした検査機関で行っております。

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