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「チャイナ+1?…前編」中国生産工場の現状と原価高騰…今後どうなっていくのか?

年々中国での生産状況が厳しくなっております。

昨年度夏から電力不足が原因で工場の稼働制限が政府より発令され、ひどい週は週3日稼働停止されました。大きな問題は電力供給不足だけではなく、環境汚染問題もあるのか塗装工程作業も政府から禁止される日がありました。禁止される前日に突然明日から停止発令があるようです。3日連続停止が続いたことがありました。新型コロナの問題も継続してあります。一人でもその村?市などで感染者が見つかるとその地域では完全ロックダウン、住民にはすぐにPCR検査をするようです。

とにかく、以前は当たり前に行えた業務などができなくなり、打開策案を常に考えフレキシブルに対応していかなくてはならない年でした。この状態は更に継続していくと考えられます。

更に悪循環なことに生産するに必要な各部材、プラスチック、紙などほぼすべての部材の価格が上昇してしまったことや、半導体の受注停止や納期が120日以上、最悪は納期不明。新規受注は受け付けないなど、ものつくりができない条件がそろってしまいました。現時点でも半導体の納期は確定されておりません。

このような苦しい条件下でも弊社オリジナルの定番商品など継続生産できるように部材を事前手配して、出荷できるように努めて参りましたが、このまま継続して毎年安心して中国生産ができるのでしょうか?

以前まではチャイナ+1のフレーズがあちらこちらで聞こえてきましたが、今後はチャイナー1、すなわち脱チャイナの傾向が強くなるように感じます。