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プラスチック樹脂の比重

こんにちは。生産部の渡邉です。

多種多様のプラスチックがある中、プラスチックにはそれぞれ比重が異なります。鉄は重くて強いと思われていますが、樹脂は軽いから弱いとか重いから強いとかはないように思います。軽く強度をもたせるために設計で工夫すれば数十倍から数百倍まで強くなります。弊社のオリジナルはバス雑貨が沢山あります。その商品群の中でもお風呂に浮かべて遊ぶものが沢山あります。

そこで一番気にするのは樹脂の比重です。どうしてかお分かりですか?

水に浮く商品にするためには浮力が必要で比重の軽い樹脂がよいのですが、樹脂単体で水に浮くことのできる、いわゆる比重の軽い樹脂は限られております。ポリエチレンやポリプロピレンは比重が軽く樹脂単体でも水に浮くことができます。

弊社の商品でも使用している塩ビやABS、ポリエチレンなど樹脂単体では比重が水より重く沈んでしまいます。これでは弊社のトロリンなど、お風呂で遊ぶ商品は浮くことができません。浮くようにするためには何度も試作をつくり直していく必要があります。浮力を増すためには水に接する面積を広く設計することも大事です。船が浮く原理です。商品内部を空洞にして浮力を持たせる方法などあります。しかし、電池や電気基板、モーター、スピーカーなどの電子部品を搭載したものなどはそれだでも重量が重くなり、いくら比重の軽い樹脂で覆っても水に浮くことはできません。

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そこで弊社のトロリンを例にするときちんと浮くように商品内部に浮き輪のような樹脂を装着しております。これがないと沈んでしまいます。水が商品内部に浸ってもきちんと浮くのはこの浮き輪があるためです。商品の見えないところが実は一番苦労して開発した部分なのです。ものづくりでの設計、構造に困った方は是非お問い合わせください。

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